阿修羅の秘密

アフラ・マズダ Ahura Mazda

 最古の四大文明メソポタミア。その神話に登場する最高神アフラ。アフラ・マズダーとして、宇宙の理法の体現者にまで高められた。
 全知全能の神であり、翼と光輪を持つ王者の姿で表される。 その名は「智恵ある神」を意味し、善と悪とを峻別する正義と法の神である。イラン・インド共通時代、恒に最も偉大な神として君臨した。

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阿修羅 Asura

 イラン・インド時代は最高神として君臨した、アフラ。しかし、イランとインドが対立するようになった頃、イラン=ゾロアスターの最高神アフラは、インド=ヒンドゥーの中で邪神アスラにまで貶められることとなってしまった。その流れの中、アスラは中国に渡り、阿修羅となったが、やはり善神と成ることはなかった。

 望むと望まざるに関わらず、阿修羅は常に戦いの場に置かれた。戦いの絶えない状況のことを、人はいつしか修羅場と呼ぶようになっていった。
 帝釈天との果てしない戦乱。事の発端は、阿修羅の娘を奪った帝釈天にあったのだが。戦いは、阿修羅がいつも劣勢。ある戦いにおいて、阿修羅が勝利しそうになったときのことだった。帝釈天は退却する途中、蟻を踏みつけそうになったが、その蟻を踏まずに帰って行った。その慈悲の心を讃えられ、この戦いも結局、帝釈天に軍配が。

 阿修羅は、メソポタミア=最高神、ゾロアスター=最高神、ヒンドゥー=邪神、仏教=荒ぶる神となっていった。その後、阿修羅は釈迦の説法に触れ、改心し、仏教の守護神として復活していくこととなる。もともと最高神として君臨していたアフラの魂と力は、いよいよ輝きを取り戻していくこととなった。有名な興福寺の阿修羅像。戦いに果てた悲しみと空しさをこころに湛えているのか。語りかけるすべのものに、阿修羅の心の水面を鏡にして、その者の魂を鎮めてくれるのだろうか。

 そして、阿修羅は翼を持った最高神として甦った。

 ダイヤモンドを駆巡る君と共に闘い、夢の舞台へと飛翔する君に、翼と勇気を与えてくれることだろう。

 asu-ra、サンスクリット語で、asu(命を)・ra(与える)

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